呉エイジ 秘密の探偵小説読書日記

日記と探偵小説の読書録

松本泰2

松本泰「昇降機殺人事件」を読む

私の心の中には、厳しい男が一人住んでいる。 実際の男は、もっと杜撰なのだが、私の心の中のその男は、いつのまにか思い出補正やら何やらで成長し、時々現れては私に意見をしてくる。 ノイローゼかもしれないが、見慣れた男なのでそこまで深刻には捉えてい…

松本泰「毒杯を繞る人々」を読む

今日はとても日記を書ける精神状態ではない。 前々からここで書いている、ジムで出会う「まゆゆ似の女性」とのこと。 前回、ジム内で長女ちゃんが私に絡んできて、遠目には若い女好きの中年に映ってしまったところまでは書いた。 今回、と言っても先ほどだ。…

松本泰「清風荘事件」を読む

ネット上では様々な保存サービスがある。動画、音声、写真。 一人や二人ではない、もはやスマホは一人一台の時代。アップされる動画、テレビ番組、音声、個人の撮影した日々増えていく写真。数万人、数億人のデータ。 これらをどのようにして保管しているの…

松本泰「嗣子」を読む

人間は動物、であるが「理性」を持つ。 誘惑や快楽に流されそうになっても、例え家庭内で 「アンタの買ったクソ甘いプロテインの粉を台所にこぼしたおかげで、ゴキブリが出てきた」 と嫁さんから仕事中、電話口で怒鳴られようとも、決して人としての道は踏み…

松本泰「付鼻」を読む

ジムに「まゆゆ似」の彼女は来ていなかった。木曜日はずっと来ていたのに…。 辞めてしまったのであろうか。 進展は無いし、私の心は説明のしようがない空虚な気持ちで満たされている。 なので今の私はでくのぼうである。 全く筆が乗らない。 昨日までの熱い…

松本泰「黒い金曜日」を読む

ジムで目の合う「まゆゆ似」の女性シリーズ。本日は進展があったので日記のネタにさせていただく。 前回、彼女が休憩中恐ろしくモテていて、ソファーに入れ替わり立ち替わり男性が話しかけにいって、お互い怒った表情を見せ合ったまま別れたところまで書いた…

松本泰「死が死を呼ぶ」を読む

ジムに通いだしてから、少しだけオシャレになった。 やはり他の会員の目が少しは気になるし、同年代の男性でも、ヘアトニックでガチガチに決めたヘアースタイルとか、チョイ悪オヤジの不良ファッションとか、これらは女性の目を気にしているからなのだろうが…

松本泰「秘められたる挿話」を読む

ジムで目の合う「まゆゆ似」の女性。 前回は見事に向こうの手のひらで転がされた格好になった。 私の横のソファーで、ガリガリガリクソン似のデブ男と、仲良く談笑しているのを見せつけられた、ところまでは話したな(怒り口調!) 今日はジムに入ると、彼女…

松本泰「死を繞る影」を読む

嫁さんとコストコに行ってきた。冷戦は一応ピリオドを打ち、停戦状態となった。 私の要求した「ホットドック」と「ハーフピザ」も食べることができた(ご満悦)。 それにしても日曜日のコストコは大混雑であった。年会費四千円近くだったか、そんなに払うの…

松本泰「詐欺師」を読む

日曜日である。嫁さんと数日前からこう着状態が続いていたのだが、先ほど嫁さんが 「コストコでも行くか」 の一言に反応してしまって、つい頬が緩んでしまった。 そのまますぐに能面の顔に戻れば良かったのだが 「じゃああそこでホットドックと今日はハーフ…