呉エイジ 秘密の探偵小説読書日記

日記と探偵小説の読書録

松本泰「土曜物語(連作)」を読む

 昨日の「廊下布団敷き事件」で受けた心の傷が相当深く、私は悔しくって悔しくって、ハンカチを噛み締めながらアメリカンクラッカーのような涙をブラブラさせるのであった。

 心が晴れないときは筋トレに限る。筋肉は裏切らない。

 先日購入したEMSパッド、これ、結構筋肉痛がくる。

 

  部屋には腹筋台もあるので、自重の腹筋もやってはいるが、かなり奥の筋肉まで届いているようで、これまで痛くなかった場所が痛い。

 痛い、ということはプロテインを併用して飲めば筋肉が育つ、ということだろう。

 筋肉が育てば基礎代謝が上がる。基礎代謝が上がれば脂肪を燃やしてくれる。

 このパッドだけで腹の贅肉を全廃するのは無理だが、プラス有酸素運動を行えば、ウエスト周りは改善されるのではないか?

 ここで、追ってレポートしていきたい。

 この形状を見ても分かるように、シックスパックの筋肉の部位に届く。今の私のハート様のような、って誰がハート様じゃゴラァ!

 腹の贅肉を貫通して、電気は筋肉に届き意思とは別に伸縮運動を行う。

 整骨院低周波治療器の感じを、この形状で腹に送り込まれるイメージ。グイグイ揉み砕かれるので、日々贅肉が粉々になって流れてくれれば嬉しいのだが。

 ジョーバタイプのマシンでここまでの筋肉痛にはならなかったので、これはお手軽に筋肉を刺激できる、私のような「マラソン嫌い」「辛いこと嫌い」タイプにはもってこいのマシンだ。

 昨日の事件、嫁さんは自分でも言いすぎた、と思ったのだろう。今朝は「アンタ、カレー好きよな、今晩カレーしたるわ」

 と食べ物で釣ってきた。カレーは嬉しいので一瞬顔が喜んでしまったが、また能面のような顔に戻してやった。そう簡単に折れはせぬぞ。

 さて、今回は連作「土曜物語」の3編「ワット事件」「少年の死」「毒筆」を読んだ。

 どれも短いもので、体裁として老探偵マーシャルの回顧談という形式を全て取っている。

 この3本とも読者に対してフェアーに手がかりを与え、謎解きをさせる、という作りにはなっていない。

 どれも老探偵の見聞した物珍しい体験談の聞き書き、である。

 3本ともどれも薄味で、あまりけなしたくはないが、読後「で?」となる。ベストは「毒筆」になるか。

 松本泰の描きたかったものとは一体何か。一巻を通して読んでみて「謎を解く面白さ」を提供するのではなく、犯罪の匂いをスケッチする「紹介者」みたいな手触りを感じた。

 さて、次回からは二巻に突入である。松本泰ワールドはどのように変容して行くのか。楽しみながら読み進めていきたい。

 

1926年(大正15年)7・8・11月「探偵文藝」 

松本泰探偵小説選〈1〉 (論創ミステリ叢書)

松本泰探偵小説選〈1〉 (論創ミステリ叢書)