呉エイジ 秘密の探偵小説読書日記

日記と探偵小説の読書録

松本泰「付鼻」を読む

 ジムに「まゆゆ似」の彼女は来ていなかった。木曜日はずっと来ていたのに…。

 辞めてしまったのであろうか。

 進展は無いし、私の心は説明のしようがない空虚な気持ちで満たされている。

 なので今の私はでくのぼうである。

 全く筆が乗らない。

 昨日までの熱い脳内葛藤はどこへ行ってしまったのか?

 なんなら今日の日記は、普通の会話だけで終わらせようとしている。

 煩悩は断ち切らねばならない。誘惑に身を任せてはいけない。

 それにしても痛い。いや、説明が必要であろう。今、これを書きながら、シックスパックを使用している。

 

  腹がヒクヒクと痙攣している。激痛と戦いながらこのブログを執筆しているのである。なので意識は散漫である。

 一日20分の一ヶ月、贅肉に影響はあるのか、取り去ることができるのか? このブログで皆様にご報告したい。

 それにしても先ほどからのこの胸の切なさ、これは失恋の感情なのであろうか? いや、認めたくはない。自然とため息が出る理由は? いや、残業で疲れているだけだ。

プロテインの粉、台所にこぼしとるど!

 下で嫁さんが叫んでいる。

 怒られたり、失恋したり、腹は痙攣したり

 文章が纏まるはずもない…。

 さて、今回は「付鼻」を読み終えた。

 今回はなかなかテクニカルな一本である。真相に踏み込んだ話題もあるので、未読の方はご注意を。

 印象に残ったのが、子供に聞き込みした時に聞き出した「のっぺらぼうと歩いていたよ」というくだり。

 松本泰らしからぬ恐怖譚の味付けである。荒唐無稽な真相ではなく、納得のいく説明を与えてある。タイトルにも効いてくる。

 偽装トリックを色々絡めてあるが、申し訳ない、本格に近いテイストで私の筆が乗らない。

 

 1927年(昭和2年)12月「キング」

松本泰探偵小説選〈2〉 (論創ミステリ叢書)

松本泰探偵小説選〈2〉 (論創ミステリ叢書)