呉エイジ 秘密の探偵小説読書日記

日記と探偵小説の読書録

父の日

 本日は父の日、朝から嫁さんに駆り出されて大変であった。

 ありがたいことに、両方の親はどちらも健康で病気もなく、元気に暮らしている。

 昨日嫁さんに無理矢理付き合わされた晩酌で、少々二日酔い気味であったのだが

「重たいもん買うのに私一人で行かす気か!」

 と私の偏頭痛もお構いなく吠えるので、慌ててジーパンを履き玄関口へ。

 私の父親は温泉が好きなので、姫路では人気の「あかねの湯」の回数券をプレゼントした。

 嫁さんのお義父さんは寡黙で、お酒が好きなので、缶ビールを箱買い。

 お義父さんは鉄工所で働いており、筋肉ムキムキ、無口で酒に強く、頭はツルツルでブルースウィルスにそっくりである。

 夕飯を食べに行っても無言でコップ一杯に注がれた日本酒を出され、私が下戸なもので弱った顔をすると

「そうか…」

 と寂しい顔をして自分で飲む、という、お義父さん的にはチョット私は物足りない息子であったことだろう。

 両親も久しぶりに会うと、老いの現実を見せつけられる。

 両親が弱る姿を見るのは寂しいものだ。いつまでも元気でいてほしい。

 そんな感じで一日はアッという間に終わってしまった。

 読書も出来ず、自由時間も全くなかった。

 そして一日の終わりに気付く。

「アッ、俺も子供いるから父の日関係あるやんっ!」

 何か恩恵にあずかれるか? と家の中を見るも、子供達は三人とも、日曜日でそれぞれデートに出かけてしまっているのであった。