呉エイジ 秘密の探偵小説読書日記

日記と探偵小説の読書録

久山秀子「浜のお政」を読む

 わたくし、ネット上では「呉エイジ」を名乗っておりますが、会社では写真家「篠山鬼神(ささやまきしん)」と名乗っており、みんなから「なんじゃそれ!」と言われております。

 その篠山鬼神が、今日の昼までの会議の帰り道、激写しながら駅まで歩いた作品をここにご紹介しましょう。

まず1枚目。

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 モノクロで撮ってみました。この小僧は何を考えているのでしょうか。

「このハンバーグを割ったら、チーズ出てきたらいいなぁ」みたいな感じでしょうか?

 続いて2枚目

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 これはもう昭和テイストの玄関だけでビンビンきましたね。打ち付けてある板とか、たまりませんよね。ちょっと小洒落た感じになってしまい反省。面白さが勝って欲しかった。

 反響があれば写真家「篠山鬼神」の活動を、ここでご報告させて頂きます。

 それでは今宵はこの辺で。

 さて、今回は「浜のお政」を読み終えた。

 本作、掲載誌は「新青年」とは違い「探偵趣味」である。別の雑誌にシリーズキャラクターものを出していた、ということか?

 紙面に合わせてか、枚数も短い。

 浜のお政、という隼お秀のライバルが登場する。美人局だ。そのライバルとのコンゲーム、といった趣。

 しかし、短い枚数でびっくりさせたい、とはいえ、筋は結構強引である。隼お秀の特技が「スリ」だけでなく、見た目が中性的で変装も上手い、という初期設定を頭に入れておかないと、まんまと騙されることになる。

 この当時に流行ったであろう、最後にドキッとさせる軽妙なショートストーリー。娯楽に徹しているので、嫌いではない。

 久山秀子、思っていたより楽しめる。

 

 1926年3月「探偵趣味」