新刊を出しましてね。
そのキャンペーンとして、前作の2017年版を無料で配信中なのですが
新作とのダウンロードの差がですね、凄くてですね(笑)アマゾンで一位ですよ。一位。
まぁ、私も無料配信の作品は我先に、と落としますので、新作のキャンペーンになればいいかな、と思ってはおりますが、新刊との差がですね(笑)
しかしアマゾンで一位ですよ。この私が。無料とはいえ。素直に喜びましょうよ。
会社ではビリケツでもネットでは一位を取れるんです。これを読んでいる人、世を儚んで自殺とかしてはいけません。自分では気付かない「可能性」というものは、誰にでもあるのです。
こんな私でも大手のアマゾンで結果を出せるんですから。会社では秘密にしておりますので、もし知ったら「あの昼行灯の呉が?」と皆驚くでしょうね。
町から本屋が消えていってます。あっという間に消え去ったCDショップのように、ある日「紙の本は金持ちの道楽」みたいになるかもしれません。
なので電子書籍はこれからは有利ですよ。
漠然と考えているのですが、中高年のマックユーザーのために「マックで作るキンドル本」の画像で説明する指南書をKindleで出したらどうかな、と思っています。
500円くらいで。
マックユーザーがキンドルを前にして思うのは「win機が必要なのではないのか?」とか「一太郎を買わねばいけないのだろうか?」みたいなことが頭をよぎるのですが。
やってみた結果、マックとワードで出せます。
ツイッターをやっていて「この人が書評を電書で出したら凄いだろうな」みたいなことはしょっちゅう思います。
そういう人をそそのかす一冊になればな、とか。
あと「人生の一発逆転」を考えているお父さんに向けて。「6億円当たらないかなー」みたいなことを日々考えて働いているのでしょう。宝くじを買う小遣いも貰っていないのに。
そんな大きな一発逆転ではなく、日本人は日本語を操れるのですから、小説に限らなくても自分なりのものを出してみれば、何が当たるかわかりません。
例えばですね、何があるでしょう。上司が女上司だとします。イビリがすごくて貴方は毎日会社に行くのも辛い。鬱になりそうな寸前です。
それを俯瞰してみてみましょう。その女上司のいびりを克明に書く。細かく書く。部下の全員にお茶を出して、貴方にだけお茶を出さない。貴方はオフィスで半泣きになる。
されてる貴方は屈辱的に辛いでしょうが、読む方は「面白い」と思って読むと思いますね。私も面白がって読むかな。で、貴方はいびりを創作に昇華して、金銭にも変えられる。なんならエスカレートするいびりを「おいしい」と思うようになる。
どうでしょう。「中高年のマックユーザーがキンドル本を出して少しだけ人生を変えてみる」そんな本は需要ありますかね?
※
さて、今回は「隼の公開状」を読んだ。
といっても今回は小説ではない。弁明のようなものだ。前回の戯曲での批判を受けての返答である。
横溝正史と親交の深い西田政治を名指しである。
この頃は久山秀子が男性であることがまだバレていないので、女性として売られた喧嘩を買っている。
が、内容は水谷隼から「お題」を振られたから、あのような形になった、と説明してはいるが、一貫して巫山戯た感じになっている。
真面目な…、おそらく西田政治もそうだろうとは思うが、人間は、さぞかし腹を立てたことだろうと思う。
個人的には振られたお題を戯曲形式で返した、というのは作り手として目先を変えていて面白い、とは思う。が、ちょっとコアなファン向けのような内容であった。
この批判を受け、今後「隼シリーズ」がどのような化学変化を起こすのか、楽しみに見守っていきたい。
1927年2月「探偵趣味」