呉エイジ 秘密の探偵小説読書日記

日記と探偵小説の読書録

松江旅行8

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 油屋書店さんの定休日は大打撃であった。気を緩めてバッターボックスに立ったら、ピッチャーの球が悪送球でバウンドして金玉に直撃したかのような、この旅痛恨の一撃である。

金平「オマエ、この旅の目的は油屋書店さんやったんとちゃうんか?」

呉「そうや」

金平「下調べせずか?」

呉「週の真ん中なら大丈夫、と思ってな」

金平「ワシもB型やけど、オマエの計画性も大概ユルユルやのぅ(笑)」

呉「人生のお楽しみは取っておくんや! ショートケーキのイチゴは残しておくんや!(謎理論)」

 満身創痍で次の店をiPhoneでチェックする。

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 それにしてもだ、全国のブックオフの写真が私のハードディスクの中に大量に眠っている。訪れるたびに店舗の写真を残しているからだ。

 どれも似たような外観で、後から見ても訳が分からないが(笑)、それでもじっくり見ていると稀に『あっ、ここであれを買ったな』みたいにして不意に思い出すことがある(超キショイ!)。

 ここにもありましたよ。それも百均棚に!

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 貧乏人には百均コーナーの探究本は本当に有り難いのだ。こんな素晴らしいアンソロジーが格安で! ホクホク顔でレジを後にする。

 この旅から私はブックオフの会員カードをリアルカードからスマホに移行した。会計の時にスマホのバーコードをレジにかざすのだ。

 誰が頭バーコードじゃ! まだ大丈夫じゃ!(被害妄想)

 ちょっとした未来感覚である。レジに立つ、うなじから色気が立ち上る小綺麗な熟女パートさんへスマホ画面を見せる。

『どうです? 使いこなしているでしょう?』

 と、流し目でアピールしながら財布を出す。

 その後ろで相棒の金平はゴソゴソと財布からブックオフカードを探している。無様。あいつは頑なにガラケーなのだ。

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 そして米子の開放倉庫へ。ブックオフと雰囲気が違うのでテンションが上がる。

 玄関からお出迎えがあった。

呉「ああっ! これは!!」


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呉「や、安い。それに状態も良い。この価格なら手が届く」

 私の脳内コンピューターが瞬時にシュミレートを始める。

 ここで買う→格安でお得→後部座席をフラットにすれば持ち帰ることは可能→嫁さんが寝てから真夜中にザイオン(屋根裏部屋)へ搬入→使うたびに屋根裏から下ろし、見つからねば嫁さんから怒られる心配もない→以前買った腹筋台の立場はどうなる?→あれはホレ、バネがないから自力やん。自力キツいやん→これはバネの力で腹筋をサポート→数週間後、きっと腹筋バキバキ→通っているジムの美魔女集団が色めき立つ→今度お茶でも? いいですよ、お茶くらい。不倫じゃあるまいし→お茶の帰りに助手席の美魔女がいきなり私にディープキス→だって腹筋が猛烈に凄いから。

呉「買おうかなぁ」

金平「やめとけ、やめとけ(笑)」

 友が軽くあしらう。オマエのことや、すぐ飽きる。と冷静に私の性格を診断してくれたのだ。まぁ私も心の片隅では思っているのだ。しばらくすると部屋のオブジェになる可能性がないこともないこともない。だって現折りたたみ腹筋台は、部屋の片隅にずっと立てかけたままになっているからだ(笑)

 ここの店舗はレトロゲームが充実していた。PCエンジンのDUO本体が一万円台で売っていた。だがCDドライブ不調の札が。DUOなんて大阪では39800円くらいしていた。もう手が届かない。底値の時に中古で買っておけばよかった。

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 ゴール地点である米子のハードオフを制覇し、これで定休日以外の予定していた店舗は走破したことになる。

呉・金平「バンザーイ! お疲れさーん」

呉「でもな、金平、この旅、不完全燃焼な気分やと思わへんか?」

金平「そうやなぁ」

呉「まだ夕方や。岡山かまして帰る?(ニヤリ)」

 

〜続く〜