呉エイジ 秘密の探偵小説読書日記

日記と探偵小説の読書録

松江旅行完結編

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 出雲、松江、米子の店を全て回り終えた我々は、往生際も悪く、岡山を経由して姫路に帰るルートを選択した。

 陽は落ち、辺りは急速に暗くなる。

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 前から行ってみたかった岡山の古本屋さん『古京文庫』さんを目指す。岡山城の近くだ。

 しかし無念! 到着時間が遅すぎて閉店のあとであった。気を取り直して岡山のブックオフへ。

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 さすが大都市岡山、ブックオフも品揃えが違う。乱歩関連の文庫と日本推理作家協会賞受賞作全集を買う。

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 今回の旅で収集しているシリーズが、かなり埋まりました。

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 あと、この旅で唯一買ったCD。浜田省吾の『ホームバウンド』リマスター版。長く買いそびれて、この一枚だけ聞き逃していたのだが、このアルバムがまた良い! お気に入りの一枚となった。皆様にもオススメしておこう。

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Home Bound

Home Bound

 

 そうして夜の十時。岡山市内で晩飯である。

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金平「オマエ、ダイエットしてる言う割には大盛りやんけ!(笑)」

呉「ダイエットは明日から頑張るわ(笑)」

 そして照れ臭いので、ここまで書かずにいたが、家を出てから私の旅行鞄に見慣れない封筒が入っていることに気がついた。

 見れば、長女ちゃんからの手紙であった。歯科助手として働いている長女ちゃんが、私と金平に、とご飯代三千円をポチ袋に内緒で忍ばせていたのであった。

 私は現地で泣きそうであった。

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 そして深夜に姫路着。解散。良い旅だったな! 金平。今度は彦根城連れて行っちゃるからな!(笑)

 総評だが、中古屋を巡る事情は90年代からひたすら下降線を辿っている。まず街からCDショップが消え、中型の郊外型新刊書店が消え、中古ゲームショップが消え、ブックオフ以外の古本屋が消え、といった具合だ。

 配信に取って代わられた、というのが大きいのだろう。10年前から相棒の金平と地方の中古ショップ巡りを繰り返してきたが、地方は『よっぽどの掘り出し物』それも『少ない可能性』今回の旅では古い角川文庫、結城昌治の一冊のようなチャンスを狙う以外、大都市に勝るものはない。岡山より大阪、大阪より東京といった具合に。

 なのでこの『だめなやつらツアー』も、今後は地方のブックオフ巡りは挨拶で、その土地の城と名物料理を食べる旅、に変わっていくことだろう。

 本気の買い物なら東京を目指せ、品物はそこにしかない。ということだ。

 旅を終えればいつもの現実が待っている。うるさい上司、キツイ仕事に耐え、また相棒と青空の下、何も考えずに羽根を伸ばす次回の自由しかない旅を夢想し、そして次に出すキンドル本の準備をしながら、この筆を置きたいと思います。

 ありがとう山陰。素晴らしかったよ松江城 〜完〜