相棒の金平が姫路に帰ってきているので、ちょっと無理してでも行っておこう、という話になったのだ。
前回の松江旅行で感じた『消えゆく中古ショップ』
行く度にテンションが高まった岡山の万歩書店が、本店だけを残して閉店。昔は岡山だけで7、8店舗はあったと思う。
後は津山に二店舗を残すのみとなった。大都市岡山ですら維持が難しいのだ。津山もあと何年持つか、というのは的外れな予測ではあるまい。
いつまでも続いて欲しい。古本、中古CD、レトロゲーム、色々な雑貨。
行く約束をしてから二週間、天気は晴天が続いていた。それが肝心要の攻略日当日。
呉「オマエ大概にせいよ! どんだけ雨男やねん!」
金平「それはこっちのセリフや。日頃のオマエの行いが悪すぎるんとちゃうか?」
行きの道中から口論である。
呉「土砂降りやないけ! 楽しみにしてたのに、どないしてくれるんじゃ!」
金平「おどれ、二度と表紙書かへんぞ!」
(※二人の結晶、キンドルシリーズ(笑)
呉「それは困る」
金平「イライラせんと安全運転で頼むぞ。まぁ、この雨はな、オマエの日頃の行いのせいや」
呉「どういうことや」
金平「嫁さんもおるのによ。ツイッター見てたらなんどいや、あれ。ジムで女の尻ばっか追いかけて」
呉「嫁さんもやな、ジムで男性に声かけられまくってるし、それで嫌味いうたらな『アンタがジムの女性と仲良くなっても、私怒らへんで』言うからやなぁ」
金平「昔っからオマエは女好きやのぅ。そんな暇があったら作品書け」
呉「オマエが異性に興味なさすぎなんじゃ。AVと二次元専門で」
金平「おいおいおい、ちょっと待て。オマエここでワシのこと結構悪く書いてるやろ。あんまり暴露とかやめてくれな。結構ダメージきてるんやぞ」
呉「聖人君子やあるまいし。オイシイやんけ。作者に興味持ってもらったら作品購入に繋がるし」
金平「オマエみたいに神経図太くないねん。で、ワシもアンケート、三番にしたぞ。絶対に言えよな」
呉「結婚しとるのに、女性と、それもタイプの女性を目の前にすると、緊張して言葉が出てこんのよ。こんな調子でワシよぅ結婚できてるなぁ、思ってな。どうやって話しかけよ」
金平「ワシに聞くな。一番聞いても無駄な人間の部類やぞ」
呉「まぁ、この問題はもうええか。ネタとして昇華してな、自爆してもおもろかったらええやん、って思ってるんや。だから題して『妄想ジム日記』をキンドルで出す前提で、振られ覚悟で話しかけるのもありかな、と」
金平「ええぞ、そうや。そうやって人生切り売りしたらええねん。友達になったらオマエがドキドキする。振られたら本のオチとして最高。どっち転んでもええパターンやんけ」
呉「さぁ、あともう少しで津山や。津山にはな、万歩書店が二店舗、ブックオフが一店舗あるぞ。そしてサプライズや。津山城も入ろうや」
金平「何がサプライズじゃ。拷問じゃ。何が楽しゅうて雨の日に城行かなあかんねん」
呉「巨大な石垣にな、近年櫓も復元されてるんや」
金平「知らんがな」
この珍道中、また何回か続きます。お付き合いください。
〜続く〜