昨日、嫁さんと二人で尼崎城に行ってまいりました。
「安旅で済ますで」
と嫁さんが言うので、私はこの尼崎城を進言しました。出来立てホヤホヤの復興天守です。
「なんかメリットあるんかい」
嫁さんは全然城好きではないので、私は二つの策を用いました。
まず尼崎には、我々夫婦が入会しているスポーツジムの支店があります。会員ならば他府県であっても僅かな追加料金で利用できるのです。
同じプログラムでも地方では違うのか、どんなインストラクターなのか? 私はこのルアーを投げ込みました。嫁さんは一発で喰いつきました。
そしてもう一つは『食』であります。尼崎には姫路には無い『徳島ラーメン』を食べられる店があります。
以前、相棒の金平と四国一周ブックオフ完全攻略ツアーという狂った旅に出たときに食し、大層美味かったことを嫁さんに報告すると
「いつもアンタらだけ美味しいもん食べて。私もそれ食べたい」
と駄駄をこねたのです。今回はそれも食べられるよ、と。
「なら尼崎城いこか」
となりました。
この尼崎城は木造ではなく鉄筋コンクリートでの復興です。それも本来の位置とは別の場所に建てられました。ランドマーク的趣向の天守です。
往時は甲子園球場の三倍の敷地面積を誇る大城郭でした。
当時の絵図と、唯一残る不鮮明な古写真で(右奥が天守)復元が進められました。
ピントもヨレヨレな古写真ですが、大きな堀、天守に三層櫓もあって、かなりの大城郭だったことがわかります。
これがそのまま残っていたらなぁ、と思わずにはいられません。
「城? そんなもんいらんいらん。もう明治やろ? これからはレンガやん? 木の建物古いやん。城ってまんま江戸やん? ダサいやん? チョンマゲダサいやん? 脇差し怖いやん? 壊そ、江戸思い出すからはよ壊そ」
みたいな民衆の文明開化心理が働いたのだろうか。たくさんの城が明治に『無用の長物』として打ち壊された。
私が当時の政治家だったなら
「あかんあかん。整備保存しよ。城郭保存令出そ。で、入城料とって市民の憩いの場にしよう。町の財源にもなるし。職を失った藩主も生活あるしな」
みたいに持っていくのだが。
その尼崎城、年輩の方も多く来場し、大いに賑わっておりました。
それほど乗り気ではなかった嫁さんも、場内のコスプレコーナーを見て色めき立ちます。
「撮って、お姫様の格好するから、アンタ写真撮って」
と、ノリノリでありました(写真は『怒りの局』)。
城内にはVRで当時の尼崎城を散策できたり、火縄銃のレプリカがあって持てるようになっていたり、と飽きさせない展示が目白押しでした。
案外嫁さんの方が楽しんで城を出て尼崎の駅前を散策、昼食を済ませジムへ。
街中にあるので、ジムの駐車場は有料だったのが驚きでした(姫路は無料)。違法駐車して買い物に行く人とかいるのでしょう。
プログラム『ズンバ』『ボクシング』に入り(尼崎のインストラクターは二人とも上手かったです)クタクタになってジムを出ます。
嫁さんは『眠い』と言い出しました。なら助手席で寝ていてくれ、と。近くにブックオフあるから寄る。
「お好きにどーぞ」
嫁さんサービスが功を奏し上機嫌でありました。私は尻尾を激烈に降るチワワのようになって車を走らせました。
やはり姫路よりも都会です。品揃えは豊富でした。色々買ってしまいましたよ今回も。
寝ている隙に二軒のブックオフをハシゴ(笑)
夕方になったので徳島ラーメンの店に移動しました。
これは本当にオススメのラーメンで、ラーメンがそれほど好きではない嫁さんも大絶賛の美味しさです。このラーメン、姫路にも来て欲しいなぁ。
帰りはブックオフで買ったスマップのベストを流しながら帰りました。
平成も終わりますね。グッバイ平成。曲を流しながら同じタイミングで『青いイナズマ』の『ゲッチュ』をハモったので笑いながら帰りました。
嫁さんサービスを徹底したので、珍しく喧嘩せずに帰れましたよ。
最後に宣伝も。アマゾンレビュー五つ目頂いております。一部には好評の新刊(笑)どうぞよろしく。