呉エイジ 秘密の探偵小説読書日記

日記と探偵小説の読書録

『新・我が妻との闘争』始動! その2

 結婚25周年で色々サプライズをですね、したのですが嫁さんは憎まれ口ばかり叩くのですよ。

 旅行もですね、奮発して金沢に宿をとりましてね、出来立てホヤホヤのホテルで内装など全てにおいてゴージャスでしたね。エレベーターなんか金ですよ!

 

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 そしてホテルの備え付けのドライヤーが、なんとダイソンで、私、一発で気に入ってしまいました。

 

HD01 WSN Dyson Supersonic ホワイト/シルバー

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 未来感溢れる形状で、音も漫画、ガンツに出てくる兵器みたいにキュィィィィン、みたいな。中年男性の皆さん、普段家電量販店に行っても、ドライヤーのコーナーなんて見ないでしょう。これ、使うと一発で魅了されますよ。今、一番欲しい家電ですね。ですが、お値段おったまげの五万円! おいそれと手が出ませんね。

 前回の折りたたみテーブルがイマイチこっちが思うほど喜んでくれなかったので、今回は男を見せましたよ。

 旅行の日、運悪く台風が来たのです。そして大阪から金沢を結ぶサンダーバードが運休になってしまったのです。

 ホテルはせっかく予約してあるのに、行く足が無い。

 私は言うてやりましたね。

「助手席で寝とけ。ワシが金沢まで夜通し運転しちゃる」

 姫路のブルース・ウィルスの名は伊達ではなかったのです。あんまり考えないで言い放ったのですけどね。あとでこっそりググったら、五時間半とスマホに表示されました。

 それでも向こうでホテルは押さえてある。電車だけの問題でした。この日のために会社も休みを取っていましたし。行く気も満々でした。

 結局、北陸道を通って運転しましたよ。

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 結果、行って良かったですね。金沢は晴れてましたから。

 金沢城

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 武家屋敷も

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 東茶屋街も最高でしたね。

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 美術館も芸術を解さぬ夫婦ですが、楽しめました。

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 で、ここまで頑張って連れてきたのに、抗争勃発ですよ。

 と言いますのは、昼にグリルオーツカさんの名物、ハントンライスを食べてですね。

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 夜には金沢名物、金沢カレーを食べたのですよ。

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「私、Sにしようかなぁ」

「せっかく来たんや、M食べよ」

 と、私ががっつり食べさせたのです。そして翌日はホテルの朝食バイキング。で、問題の昼ですよ。

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 嫁さんが一番楽しみにしていた、近江町市場です。

「あ、あんたが色々食べさせるからやな、胃もたれして一番楽しみにしていた海鮮丼、食べる気が起きへん」

「な、なんでや。もうお昼やないか。ワシお腹ペコペコや」

どんな腹しとんじゃ!

 嫁さんは市場の真ん中で大激怒です。通路にあった発泡スチロールの中のズワイガニが驚いて足を伸ばしました。

「きっと美味しいから入るって、食べてみよ」

「無理や、昨日アンタがカレーMを注文したからや。アンタのせいや

「じ、じゃあモーニング抜きにしたら良かったやないか」

あの高い宿泊代は朝食込みなんじゃ!

 楽しい旅行のはずがヒートアップして何故か嫁さん激ギレです。

「な、なら歩こ、ウォーキングしてお腹減らそ」

運動と違う、胃もたれやって、さっきから言うとるやろうが!

 そんなもんお前の腹の調子をワシに怒ったって仕方ないやろうが! と内心怒っても嫁さんの怒りは収まらず、よく見れば半泣きで市場を早歩きで抜けていきます。

 食べ物の恨みは怖い! 通りには日本海の新鮮な海鮮丼の看板が並んでいます。こってりしたものを食べさせ過ぎて、本当に食欲がないのでしょう。

 金沢がイチオシしているらしい魚『のどぐろ』のポスターが、恨めしく私を見つめていました。

 こんな感じで金沢を二時に撤収となりました。お昼抜きで車です。もう帰らなければ、姫路に八時になるからです。私のお腹はギュルギュル鳴っています。

 嫁さんは助手席でふて寝してしまいました。

 結婚25周年、26年目からも暗雲が立ち込める我が家でありますよ。 

 

〜完〜