呉エイジ 秘密の探偵小説読書日記

日記と探偵小説の読書録

2021年 あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。こことかツイッターで呟いていきますので、どうぞ皆様、遊んでやってください。

 

 さて、昨年は色々なトラブルもあり、そのトラブルを乗り越えた後でも、ちょっと心を痛める出来事がありまして、ちょっと何も書けない失語症のような状況になっていました。

 しばらくは本を読んでも内容が入ってこないほど重症化していたのですが、最近少しずつ復調して参りました。

 恥を承知で書きますと、両親のことです。父親に対する母親の冷たい態度、考え方に心を掻きむしられました。幸せになるために、支え合っていくのが家族なのではないでしょうか。

 思えば母親は愛情が薄く、それを認識したくないから事実から遠ざけていた節もありました。毒親の部類に入るでしょう。

 が、自分が家を出て所帯を持つと、母親の『自分の人生だけを充実しようとする生き方』が、私の常識から懸け離れたものであることに漸く気付きました。

 そういう事を薄々感じていたから、とっとと家を出て、温かい家庭を築こうと思ったのでしょう。

 今、父親と独身の弟は、母親に支配され、骨抜きにされ収入の殆どを握られ、反論もせぬまま母の思いのままの生活で当たり前に暮らしています。

 母は年間に一人で日本各地を旅行しています。父の趣味は姫路港で釣りをすることだけです。その実情を連れ出したスーパー銭湯の露天風呂で父の口から愚痴として聞き、涙が流れました。

 弟は私に輪を掛けた世捨て人で、本さえ有れば人生ゴミ屋敷でも食べ物に困っても良い部類の趣味人間です。母親は弟が近所付き合いが苦手なことを利用し、町内にすむ役目、ゴミ当番や溝掃除などを『アンタがやらないからお母さんがやってるんやで』と恫喝し、一流企業に勤めている給料から月に七万しか与えられず(ボーナスも完全管理)衣食住を提供してもらっている引け目からそれを当たり前のようにして生きています。

 弟は国立大学を卒業し、ヒマな月でも五十万以上持って帰る優秀な男です。無口な男なのですが『それでええんか!』と詰め寄っても『母さんがなぁ』と煮え切らない返事ばかりで、マインドコントロールは完全に決まっているようでした。

 思えば私も、母親の愛情に飢えていた人生でした。しかし、いくら愛情の薄い人に思い描くような愛情を求めても、それはナンセンス、時間の無駄だと気付きました。

 自分の嫁さんと温かい家庭を守っていけば良いことなのです。

 私は父に向かって『寝たきりになって部屋の向こうにいたら目障りだ』などとても言えません。逆立ちしたって言えないフレーズです。ポロッと出た一言が母の本音なのでしょう。

 聞き流して実家から帰りましたが、その一言があまりに哀しくて、そこを批判するために母親と対峙したら、きっと母親は『親に向かってよくもそんな口の聞き方を』としか言わないでしょう。自分を悔い改めるようなことなどまずしない、勝ち気な性格なのです。父も矯正できなかった性格です。

 日頃から意見するので愛情は更に薄まり、相当な遺産も私には遺言で一文も渡らないようにしていそうです。いらないですけどね。

 私は妻と子供たちとの愛情に囲まれ、電子書籍で読者さんからレビューもしてもらえて、充実した人生を送れています。

 遺産以上の宝ですよ。

 なので、今年も書きます。まだ本調子ではないですけどね。思えば私の文筆活動は、フラットな状態だからこそ維持できていたものなのだなぁ、と。今は心に刺さったトゲを抜く日々です。

 人は幸せになるために生まれてきたのです。色々と考えさせられた年末でした。