もっとアンテナをおっぴろげておけばよかった、って話ですよ。紙版は即完売だったらしい『日本探偵小説全集リミックス』
それでも読みたいので電子版を買いましたよ。
これは東京創元社の例のアレへのオマージュでしょうね。愛を感じます。
で、九鬼ひとみさんの「発狂する壁」と織戸久貴さんの「リゾーム街の落とし子たち」を読んだのですが、前者が角田喜久雄、後者が木々高太郎のトリビュート作品なのですが、もうトリビュートを飛び越えてどちらもオリジナルのムードを持つ出来で、私のような五十代、旧世代の探偵小説ファンの解釈とはまるで違う、探偵小説第七世代ともいうべき新風を感じました。
これは私にとってドストライクな一冊でしたね。続きが楽しみです。そうなると尚更紙版を買い逃したことが悔やまれます。
よい取り組みだと思うので応援したいです。おススメですので皆さんもこちらからどうぞ。続刊も希望です。