ものスゴイお金をかけてますけどね、今。
何がって? この憎たらしき腹の贅肉を根絶するための投資ですよ。
若い頃はスリムでしてね。『ハリガネ・エイちゃん』みたいなことを言われましたよ。それがいつの間にやら無駄肉の浮き袋。
で、ジムで筋トレに一年ほど励んでみたのですが、胸板と腕が厚くなって、ウエストはそのまま、というレスラー体型。
本気で怒りましたね。絶対にどうにかしてやる、と。
今の私の生活ぶりをご説明しましょう。
朝、輸入薬である『メタバリア』(脂肪の吸着を抑える)を一錠、ナイシトールを4錠。このセットを朝昼晩、食事前に摂ります。
そして仕事が終わってジムに行く直前にDHCのダイエットサプリを飲みます。これです。
この時点で一万円は飛んでいます(泣)たくさん本が買えるというのに。
そしてジムでは筋トレと、マシンで3キロ毎日走ります。結構全力疾走してます。
で、家に帰ると家電の『ジョーバ』に乗って読書をします。これ、結構効いているような気がしています。20分でタイマーが自動で切れるまで乗っています。
そのルーチンを半月ばかり、継続しています。
すると、ん? 確実にウエストに変化が! もう少しで小便をする時、腹に邪魔されず『息子』の全貌を見ることができそうであります。男ならそこを目指さねばならない。
走るの大嫌いですが、結果を早く出したいのであれば(この先の頭打ちをどう越えるかだが)、ランニング、プラス脂肪燃焼系サプリの併用が効果がある、と感じました。
もうちょっと痩せて、自信を持って『まゆゆ似』の彼女に挨拶をしたい。
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さて、今回は「隼探偵ゴツコ」を読み終えた。
こんな話だ。美術品の販売会場に裕福そうな紳士がゾロゾロと。女スリであるお秀の狩場である。そこで出品されていた皇帝の絵が贋作である噂を聞きつける。
その少し前、お秀は幼子二人を連れて自殺しようとしていた未亡人と知り合いになる。夫は死の間際、家宝である皇帝の絵を妻に託し、当座の生活費に充てさせようとしたのだ。
そこで二束三文で買い取られぬように、と、未亡人は蒐集家である江藤を訪ねる。鑑定のため預けたのはいいが、一月経っても帰ってこない。
結果は贋作、と出た。ここで読者は「ははぁん、この間に贋作を作って収集家は巻き上げようとしているのだな」と思うことだろう。
その上、蒐集家は弁護士を雇い、蔵から皇帝の絵が盗まれた。蔵には未亡人の櫛が落ちている、と難癖をつける。身に覚えのない未亡人は狼狽えるばかり。
お秀が同情心から周辺を探ってみると、鑑定家は贋作のプロらしいことがわかる。このあたりがタイトルである「探偵ゴツコ」の所以か。
最後に本物の絵を奪って金に換えた人物が、相当に後出しなのが気になるが、絵解きをして見せて探偵らしく収まるかと思いきや、スリである悪党の顔を覗かせて、軸の宝石を抜き取り強奪し、相手に一喝、凄んで帰るところがこのシリーズの特色なのだろう。
1928年10月「新青年」