呉エイジ 秘密の探偵小説読書日記

日記と探偵小説の読書録

小酒井不木

小酒井不木「空中殺人団」を読む

コツコツと自分の単行本作業を続けておりまする。 やりだすと早いのです。 一ヶ月以内に発表できるかも。呉工房ボリューム4のKindle本。 色々と凝ったものになりそうです。 既刊を並べておきましょう。それではまた作業に戻ります! すごい面接 (呉工房) 作…

小酒井不木「不思議の煙」を読む

やっとお盆休みで、今朝はのんびりしております。 外は超暑いです。 嫁さんが「山陽百貨店に連れていけ」と申しておりますので、買い物している間は別行動で駅ビルのジュンク堂へ行こうか、と考えております。 最近思うのは、創作というものは、シラフじゃダ…

小酒井不木「墓地の殺人」を読む

疲れておりまする。夏バテなのでしょう。 カラータイマーは赤点滅を通り過ぎ、黒点滅でドックンドックンと脈打っております。そのうちカラータイマーにヒビが入り、隙間から大量の脂肪が流れ出てくるはずです。 そんな弱った身体で、今年もなんとかKindle本…

小酒井不木「深夜の電話」を読む

私はジュンク堂から買って帰った「ブツ」を、嫁さんに見つかる前にザイオン(屋根裏部屋)に搬入しようと家族の留守の時間を狙って帰宅した。 「これでよし、と」 「待たんかい!」 私の背後に心の中の管理人であるドッペルゲンガー(もう一人の私)が立ちはだ…

小酒井不木「自殺か他殺か」を読む

本が届いた。 国書刊行会の「探偵クラブ」シリーズだ。このシリーズはこの当時、戦前の探偵作家が新刊書店で全く買えなかった時代の飢えを癒す、素晴らしいシリーズであった。 甲賀三郎、大下宇陀児、大阪圭吉、など、私のハートを鷲掴みのラインナップであ…

小酒井不木「現場の写真」を読む

宣言しよう。年内にたるんだ身体を引き締めることを。 私の決意は固かった。プロテインと筋トレで二の腕と胸板は結構立派になった。だが、ウエストがそのまんまである。胸板が腹の脂肪を吸い上げて、代謝しながら分解してくれるものとばかり思っていた。 な…

小酒井不木「玉振時計の秘密」を読む

ジムへ行ってもまゆゆ似の彼女がいない。 辞めてしまったのであろうか。傷心。 束の間の淡い恋であった。1ミリも進んではいなかったが。 誰も声をかけてくれないから、辞めよう。退会理由はそういう動機だったのだろうか? 入って二ヶ月くらいで辞めてしま…

小酒井不木「塵埃は語る」を読む

本日は相棒の金平とドライブの日なのであった。 神戸あたりへ古本メインでブラリと出かけてみた。そうして車のダッシュボードには、いつも小型ハンディカムがセットされる。 会うときは大体録画するのだ。それはお互い、今作っているもの、作る予定があるも…

小酒井不木「紫外線」を読む

本棚に目をやると、気にならなかったものが気になりだしてくる。 国書刊行会の「探偵倶楽部」シリーズだ。これは私の大好きな戦前の探偵作家が読める、この当時の渇きを癒してくれた貴重なシリーズであった。 しかし、これもまた私の悪い癖。当時の気になる…

小酒井不木「白痴の知恵」を読む

ツイッターでも呟いたが、事務所の皆が疲れているのである。疲れていると、くだらないことで延々と笑ってしまう。深夜に大爆笑したネタを思いついても、翌朝冷静になって考えれば「そうでもなかった」効果のような。 時代劇の話から水戸黄門の話題になり、そ…

小酒井不木「頭蓋骨の秘密」を読む

ちょっと自分用の作品を思いついてしまった。意気込みは「四大奇書に連なるものを」くらい高まってはいるが、出来上がったら「連なるか!」とセルフツッコミになるかもしれない。 前の日記に書いた「明朗・活発・不謹慎」をテーマにした少年探偵モノ、である…

小酒井不木「髭の謎」を読む

嫁さんから「猛暑の中毎日元気に出勤してお疲れさん」と臨時小遣いが一万円も出た! あのケチな嫁さんから。それだけの異常気象だということだ。部屋の中にいても暑い。 その臨時収入でこれを買ったら、天罰が下るであろうか…。因みにこの写真集、速攻で増刷…

小酒井不木「暗夜の格闘」を読む

♫母上さまぁ〜、お元気でぇーすぅーかぁー♫ アニメ作品「一休さん」のエンディングテーマである。 子供の頃、よく観たものだった。一休さんはお母さんと離れ、そしてこれまた一休のお母さんが綺麗で極上の女なのだが(不謹慎発言)、エンディングテーマでは…

小酒井不木「紅色ダイヤ」を読む

さて、残業で帰宅が遅くなったので、日付が変わらぬうちに昨夜読んだ「紅色ダイヤ」の感想などを。 12歳の少年、塚原俊夫くんの探偵譚である。もう、この世界観が聡明で明朗で活発で利発すぎて。 これを読む少年少女たちよ、日本の未来のために理知的で科…