呉エイジ 秘密の探偵小説読書日記

日記と探偵小説の読書録

2020-01-01から1年間の記事一覧

喪は明けた

喪は明けた。今、私の脳内には、チーンチーンと心地よい金属音が鳴り、そのままジョンレノンの『スターティングオーバー』が流れている。 有休を取り、今から山荘へ籠もりに行く。この6月からこっち、私はどのような不幸に見舞われたのか。それを私小説のア…

近況報告

呉エイジ業も完全に停滞ですわ。人間、生きていると突然の不運に見舞われることがあります。 今、私は、そうですね、特定されないようにぼやかして書きますと、不当な圧力から、まぁヤ○ザみたいなものと考えてもらってよろしい。不本意なお金が、毟り取られ…

ポメラをポチる

あうぅ、散々悩んだ末、遂にポメラをポチってしまったぁぁ。 キングジム デジタルメモ ポメラ ブラック メディア: オフィス用品 ネットサーフィンも出来ない、SNSの通知も来ない。純粋なテキスト入力マシン『ポメラ』 コイツを導入することで、傑作を書き上…

大下宇陀児『情婦マリ』を読む

本日はイチオシの個人レーベル、湖南探偵倶楽部さん発行の、大下宇陀児『情婦マリ』を読んだ。 私が若い頃は、世間では『新人類』などという言葉が流行り、世代間の相違がニュースで取り上げられたりもしたが、この作品のような戦中派と戦後の若者の思考の違…

甲賀三郎『女を捜せ』を読む

本日は甲賀三郎『女を捜せ』を読んだ。それはもう味わって読み尽くした。 じっくりと読んだので、思ったことを書き残しておこう。 第一章 釣り上げた髑髏 ときた。掴みはバッチリではないか。物語は男性二人が池の近くで雑草の間に身を隠しているシーンから…

『新青年』趣味 甲賀三郎特集

『新青年』研究会が発行している『新青年』趣味。待ちに待った甲賀三郎が遂に特集された。 先に出た大下宇陀児特集も未だに読み返す愛蔵本であるが、この本も長く楽しめそうな一冊になりそうである。 皆さんも、ぜひ売り切れる前にお買い求め頂きたい。 『新…

小酒井不木『酩酊紳士』を読む

本日は再びイチオシの個人レーベル、湖南探偵倶楽部さん発行の知られざる短編シリーズその4。小酒井不木の『酩酊紳士』を読んだ。 平林初之輔が不健全派で分類した小酒井不木であるが、私は個人的に不木は変格に感じたことはない。ド本格か? となればそれ…

妹尾アキ夫『人肉の腸詰』を読む

読んだテキストはイチオシの個人レーベル、湖南探偵倶楽部さんより。短編一本を製本した愛すべき一冊である。 しかし、テキストだけを考えれば、所有している論創ミステリ叢書でも読めたのであった。それでもこちらは初出の挿絵付きである。これがまた良い味…

最新作『鬼嫁探偵』完成

新作長編『鬼嫁探偵』が完成した。このブログに掲載するだけあり『探偵小説』のつもりで書いた作品だ。 鬼嫁探偵 (呉工房) 作者:呉エイジ 発売日: 2020/05/04 メディア: Kindle版 制作期間は4ヶ月ほど。七万字強の作品となった。プロモートを兼ねて、色々と…

香住春吾『地獄横丁』を読む

本日は盛林堂ミステリアス文庫の『地獄横丁』香住春吾を読み終えた。分量的には中編になるだろうか。それでも読み終えるのに二日かかるのだ。速読の人が羨ましい。 通俗スリラー作品で、新聞連載作品だったということもあり、展開もスピーディーでサービス満…

甲賀三郎 古本を愛でる

今年に入って、結構奮発した。二冊も甲賀三郎の古本を買ってしまったのだ。 『羅馬の酒器』と『音と幻想』の二冊。部屋の中で撫で回している。 甲賀三郎の古本は高いので、頻繁に買うことなどできない。小遣いとは別の、印税のお陰ですな。有難い話です。 我…

禁断のカフェイン錠ブート執筆

先日からまだか、まだこぬか、と指を咥えて待っていたのだが、海外発送品なので一向に来ない。しびれを切らせてアプリで確認したら、カートに入れたまんまであった。 そりゃ届かんわな。駄目だこりゃ(※追悼 志村けん) 購入ボタンを再度クリックし、待つこ…

折羽ル子『DX円盤対猫』を読む

現在、毎日コツコツと新作長編を絶賛執筆中なのだが、その休憩の合間、読んでいたのは折羽ル子さんの『DX円盤対猫』だった。なんと大盤振る舞いの無料ダウンロード期間中だったようで、迷わずに速攻Kindle端末へダウンロード。 DX円盤対猫 作者:折羽ル子 …

執筆環境

今更? という文章書きさんからの声も聞こえてきそうだが、本日、執筆環境を向上するため、リサイクルショップへ足を運んだ。 そうしてリストレストを本日より導入、劇的な作業効率の向上を実感している。 エレコム リストレスト 疲労軽減 "COMFY" ロング(ブ…

禁断のドラッグ執筆

私のもう一つのブログ『だめなやつら』では連日告知しておりますが、現在、新作長編を制作中です。 令和に入って、我が妻2020に続く、二作目のKindle本です。 我が妻との闘争2020〜浮気心の代償 篇〜 (呉工房) 作者:呉エイジ 発売日: 2020/01/22 メ…

諏訪靖彦『短編ノナグラム』を読む

諏訪靖彦さんの最新刊『短編ノナグラム』を読んだ。引き込まれて一気読みであった。 短編ノナグラム: ショートショートストーリーズ2 (破滅派) 作者:諏訪靖彦 発売日: 2020/03/06 メディア: Kindle版 諏訪さんは最近私が知って追いかけている破滅派というグ…

舞城王太郎『熊の場所』を読む

昨夜、仕事帰りにブックオフへ寄り道して、というのも、これを書いている現時点、世間ではコロナウイルスで大騒ぎであり、外出はなるべく避けましょう、といった自粛ムードに包まれ、会社に対しても感染リスクを避けるため、大好きなスポーツジムをお休みし…

倉知淳『皇帝と拳銃と』を読む

創元推理文庫、倉知淳『皇帝と拳銃と』を読んだ。四本入りの短編集である。 皇帝と拳銃と (創元推理文庫) 作者:倉知 淳 発売日: 2019/11/11 メディア: 文庫 この作品は倒叙ものと呼ばれる形式で、刑事コロンボでお馴染みの、先に犯人の犯行シーンを見せ、警…

甲賀三郎『羅馬の酒器』購入

甲賀三郎の単行本『羅馬の酒器』を落札した。水害にでもあったかのようなダメージ本であるが、本来なら五桁の古本である。百円スタートから四桁で競り落とした。 触る度にポロポロと崩れていく。箱は仕方ないが、本はなんとか原形を保ち、丁寧に扱えば分解せ…

山田佳江『感情買取ドットコム』を読む

感情買取ドットコム 作者:山田佳江 出版社/メーカー: オルタニアノベルス 発売日: 2018/05/10 メディア: Kindle版 月の小遣いから嫁さんは容赦なく千円引いていく。それはクレジットカードでAmazonのアンリミの請求があるからだ。実際は千円未満だから年間数…

彦根旅行8

長浜城を出て、駅前から伸びる旧街道の面影を残した商店街を歩く。なかなか風情があって良い。 通りは結構な賑わいであった。木造と昭和初期のモダンな建造物が良好な状態で残っており、インスタ映えを狙ってか、若い女性、色気ムンムンの熟女グループがスマ…

彦根旅行7

さあ、彦根城を満喫したのでショップ巡りの再開だ。開放倉庫に到着。 お宝市場系は思わぬ品物に血がたぎり、予期せぬ買い物をしてしまい勝ちである。 ここでは美しいフォルムの小型ビートルを買ってしまった。 次々とノルマをこなしていく。ハードオフももち…

彦根旅行6

金平が自然に目覚めたことを確認し(笑)荷物を纏める。少し早いが、チェックアウトを済まし、ここを起点にして再び中古ショップ巡りを再開させるのだ。 平日の朝なので観光客は全然いない。城内駐車場には我々だけである。気温も低く、少し肌寒い。 9時2…

彦根旅行5

楽しい彦根旅行の初日は、ショッカーワイングラスでファンタの乾杯をした後、コンビニで買った缶チューハイで改めて乾杯したのであった。下戸なので普段は酒を飲まないのだが、友との旅行では話は別。今回は互いの電子書籍出版のお祝いもある。 我が妻との闘…

彦根旅行4

こんな感じの旅を十年は続けている。十年続けるとどうなるか。大抵のCDは購入済みになっているのである! そして恐ろしいことに、買ったのに聴いていない。集めることが目的となって、ただ珍しいから、というだけで発作的にレジへ持って行く。 その時だけ脳…

彦根旅行3

一軒目のハードオフ、ブックオフの攻略を終え、旅のしおりに従ってiPhoneにグーグルマップの行き先を設定する。次はブックオフではなく個人経営の古書店だ。 車で移動すると雄大な琵琶湖がお出迎え。海のようだけど潮風ではない不思議な感覚。街はこじんまり…

彦根旅行2

今日はノルマを口にする上司もいなければ、即ギレスイッチの異名を持つ嫁さんもいない。 天気は微妙な曇り空だが、なんとか雨にはならずに済んだ。 我々は日々の苦労を互いに労い、謂わば『ネギラー』と化し、生活のストレスを解消すべく、姫路から一路滋賀…

彦根旅行1〜旅のしおり〜

新刊が無事に刊行できたので、ご褒美として遊びに行くことにする。 我が妻との闘争2020〜浮気心の代償 篇〜 (呉工房) 作者:呉エイジ 発売日: 2020/01/22 メディア: Kindle版 連載島 (ヤングキングコミックス) 作者:金平守人 出版社/メーカー: 少年画報社…

我が妻との闘争2020〜浮気心の代償 篇〜

有言実行! 遂に完成しました! 我が妻との闘争2020〜浮気心の代償 篇〜: uwakigokoronodaisho (呉工房) 作者:呉エイジ 発売日: 2020/01/22 メディア: Kindle版 リアルでは年下の上司にメッサ怒られる日々ですが(苦笑)ネットでは結果を出す男、呉エイ…

新年一発目

皆様、だいぶ遅くなりました。あけましておめでとうございます。 2020年、あたくしは現在作業を進めている『我が妻との闘争2020〜浮気心の代償 篇〜』で毎晩せっせと頭の中の文章をアウトプットする日々でございます。 三日坊主はとりあえずクリアし…