ショック、というか、非常に衝撃を受けたのであります。
町内の粗大ゴミですよ。プラスチック製品、やら布製品やら、きっちり仕分け・分別して整理する。
早朝から皆さん捨てに行きます。
私も朝の6時頃でしたか、会社に行く前に嫁さんと二人で、バックシートにゴミを積み込み、嫁さんにアゴで指示され、間違えないように捨てましたよ。
そこで先に来ていた綺麗な奥さんが色付きの瓶と、透明の瓶を仕分けしながら捨てておったのです。
「色白で切れ長の目で和風美人だなぁ」
と、コンマ5秒くらい見とれておったのです。
向こうは早朝なので、短めのジーパンにラフなTシャツですよ。眠いのか、捨てることに意識が持って行かれてるのか、横で捨てていた私は我が目を疑いましたよ。
少し液体が残っていた瓶を持ち、手を水平にして奥様は降っておったのです。私は1秒だけ流し目で通過しました。
するとそこにはシャツの袖の奥の脇にワッサーと!
私は動悸が上がり、耳がジンジンと熱くなってきました。
「なんでこの奥さんはワッサーなのか。旦那さんの趣味なのか、いや、もうそういうのは卒業夫婦なのか」
私はギャップにやられました。こんな和風美人な奥さんの脇は、ツルツルであって欲しかったのです。
改めて奥様の顔を見ました。鼻筋も通って美形です。
私は逆に一周回って、妙な興奮を覚えてしまいました。それはそれで「アリ」か、と。
「早起きは三文の徳」というお話でした。
※
さて、今回は「節約狂」を読み終えた。
この論創ミステリ叢書「松本恵子」集の「創作編」は読み終えたので「翻訳」のパートは飛ばして次巻の「小酒井不木」に移行しても良かったのだが、ここまで読み続けてきたので、せっかくだから最後まで読むことにしました。
盗賊「鉛筆ウィリー」(変な名前だ)は殺しをせず、狙った家からお宝を盗んでいく。
保険会社に自分を売り込んだジミーは、盗賊を捕らえてみせる、と探偵気取りで豪語する。
タイトル通りケチな老人が高価な食器を盗まれたので、保険会社に請求するのだが、この時点で「ははぁん、これは偽の供述だな」と見当はつくのだが、タイトルに絡めた伏線をきっちり回収し、確固たる証拠を突きつける。
松本恵子の創作部分はなかったのだろうか? エピローグの手紙も気が利いている。
1923年5月「秘密探偵雑誌」(原作 レイ・カミングス)