昨日は案の定、嫁さんの晩酌に付き合わされ、コップ一杯のビールでボロボロになり読書もブログも吹っ飛んだ1日となった。
なので、本日も読書の時間は取れず、日記のみの更新である。
昨日、思い切って買ってしまったのだ。河出レトロ図書館シリーズの二冊を。
結構なお値段である。半月ほどウンウン悩んでいたのだ。
新刊、初版、帯付きを買うべきだ。心の中でもう一人の私が叫ぶ。
「でも、小遣い激ヤバやん! 月末どないすんねん。論創ミステリの新刊のお金も置いておかなあかんやんけ」
「飛び込め、取り敢えず飛び込め。苦しむのは月末の自分や。今が幸せならええやないか」
「まるでワシの人生の縮図を見とるようやのう。そんな破滅的な生き方でどないすんねん」
「なら新刊書店の棚から次行った時に消えてたら、お前諦めきれるんか?」
「ぐぬぬ」
「缶コーヒー飲むな。間食すな。公園で水飲め」
「うわーん」
このような葛藤の末、購入したのである。
※
それから本日、ジムの駐車場で「まゆゆ似」の彼女を見た。辞めたと思っていたのに、ただ来る時間がズレていたのだ。
しかし様子がおかしい。前に見た時に彼女の白い軽四は覚えていたので、自然と足が止まった。
室内灯を点けてスマホで深刻に文字を打っている。
泣きそうな顔だ。
叩くような感じでスマホに文字を打ち込み、両手で握りしめてじっと画面を見ている。
私は他の車の隙間から10分ほど様子を見ていた。
「これは喧嘩だ。恋が終わりそうな顔をしている」
彼女は返事をずっと待っている。外から覗かれていることなど気付きもしないで。
そして返事が来ると画面に顔を近付け、すぐさま返事を打つ。泣きそうな顔だ。
彼女が既婚なら亭主と、独身なら彼氏と、きっと今深刻な状況なのだろう。
ここのところ私生活が乱れていたのか。
ジムに入る素振りは全くない。ずっとこんな感じだったのか? 会社から帰り、ジムには来るが駐車場で喧嘩。
「君みたいな可愛い人でも恋に苦戦するんだね」
と言ってみたい。
助手席にスマホを投げると彼女はエンジンをかけて、急発進して飛び出して行った。
ジムで見ないわけだ。
喧嘩の続きに会いに行ったのか。相手に別の女が出来て追いかけに行ったのか。
「恋の終わりに割り込むと、無理目の女性とでもお近づきになれる」
と、孫子が言ったような、言わなかったような。