お盆休み、家にこもり単行本作業に没頭しておりました。
我が妻との闘争2018〜昼下がりの冤罪〜8割がた完成しました。
ここまで出来たら一ヶ月以内には完成するでしょう。予定通りに行けば、この目次通りの内容で出せそうです。
もくじ
・まえがき
・オープニング
・暗黒ウォーキング
・恐るべきヒロイン
・決死のボーナス争奪戦
・迫り来る惨事
・仕組まれた罠
・昼下がりの冤罪(書き下ろし)
・エピローグ
・あとがき
・解説(佐藤あある)
・広告
・奥付
マックピープルに掲載された、単行本未収録エピソード五本に、今年の事件である書き下ろしを加えた内容です。
前作2017年版を、皆さんが長く支持してくださったおかげで、とても励みになりました。
詳細はまたここで告知させていただきます。どうぞ宜しく。
※
さて、今回は「浮かれている「隼」」を読み終えた。
初久山秀子作品である。女スリである隼を主人公としたシリーズ物とのこと。
そして面白いのは作者は女性のように思えるが、男性作家の手になるものである。本にも著者近影に女性の写真を掲載するという手の込みようであったそうだ。
「新青年」で大いに好評を博したようで、軽い読み物をイメージしていたのだが、当時のラノベのような位置付けであったように思える。
軽快で痛快。婦女誘拐事件の犯人の懐に滑り込んで、麻酔薬を嗅がせるシーンが見どころであろう。
女スリだが、正義感が強く、情も深い。警察とも顔なじみで、尻尾をつかむことができないから逮捕できない、といった風。
婦女誘拐犯を警察に突き出し、ちゃっかりとその前に財布から札は抜いている。
オチで分け前を手紙にして送るのだが、いきなり名前が出てきてちょっと分かりにくい。冒頭で聞き込みをして仲良くなった被害者の女のところに送ったのだろう。
楽しみながら読めそうなシリーズだ。
1925年4月「新青年」