呉エイジ 秘密の探偵小説読書日記

日記と探偵小説の読書録

備中松山城5

 城巡りが終われば、そこからは嫁さんが怒り狂わない時間を見据え、限界まで中古ショップ巡りをするのが常である。

 ラーメンで腹ごしらえを済ませ、エネルギーをチャージした二人は、iPhoneで検索しながら次のルートを決める。

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 ブックオフと違い、ハードオフのいいところはレコードやレーザーディスクが格安で置いてある点だろう。

 今の時代レーザーディスクなんて! という声もあるかもしれないが、大丈夫、ハードオフにはレーザーディスク本体も売っている(笑)

 画質は液晶ではそう思わないが、ブラウン管につないで再生すれば発色も良く、ノイズもブロックノイズの出る盤を除けばクリアな映像が楽しめる。

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 倉敷はまだ、昔ながらの古書店が残っていて、いい街である。このお店はおばあさんが経営していた。

 こういう店に入ると、必ず角川文庫の結城昌治を探すのだが、これが難関でなかなか見つからない。コンプまであと数歩なのだが、道は未だ険しい。ここも一冊も置いてはいなかった。

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 万歩書店倉敷店へ。何度来ても好きな古書店である。ミステリのレア本もコーナーにしてある。ミステリ好きは、ここと本店を一度覗いておくべきだ。

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 そしてヤフオクでコツコツ集めていた未所持の雑誌「幻影城」がアッサリと見つかるから凄い。リーチ。あと別冊を除きvol.43号でコンプリートである。

ハードオフを経て

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 万歩書店の本店へ移動する。

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 ここは倉敷店よりもミステリ本が強い。が、レア本は結構お高く、文庫を買うだけにとどまる。

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 地下鉄サムは現在、論創ミステリ叢書の「久山秀子」を読んでいるので、勉強の意味で買ってみた。

 クイーンは家に帰って本棚を見て、ダブっていることを知り泣き崩れるのだが(耄碌も甚だしい)

 そしてお宝倉庫にも寄る。ここはレトロゲームが充実している。

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 気がつけば夜もすっかり更けていた。もう投げた。きっと嫁さんは怒り狂う。

 最後のブックオフを覗いてアクセル全開。

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 ここから経費削減で下道を通り、岡山から一路姫路へ。

 この移動中、金平と互いの次に書きたい作品を話し合い、とても有意義な時間が過ごせた。何物にも得難い時間。

「次の表紙はな、嫁さんから電話がかかって来て仕事中に半泣きになるねん。それをしたから見た感じで、バックの雲が怒る嫁さんに見える、そんな感じがええな」

「よっしゃ」

 後日金平から完璧なラフが届いた。私の頭の中にある絵がそのままトレースされたかのようだ。

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 直す箇所は全くない。これで進めてもらう。今年の「我が妻との闘争2018」の作業も大詰めである。

金平「発売日は9月4日でどうや」

呉「ええっ? 苦(9)し(4)むで縁起悪いやんけ!」

金平「なんでや、美味しいやないか。呉(9)エイ(4)ジの日やし、嫁さんとの生活で苦(9)し(4)む。ぴったりの発売日やないか」

呉「ほんまやな。頑張るわ」

 あぁ、学生の頃から二人で机を囲んでは物作りに明け暮れていた。集まればそこが二人の「トキワ荘」素晴らしい表紙が仕上がった。

 発売日に向けて頑張ります。皆さんどうぞご贔屓に。

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〜完〜