呉エイジ 秘密の探偵小説読書日記

日記と探偵小説の読書録

小酒井不木「墓地の殺人」を読む

 疲れておりまする。夏バテなのでしょう。

 カラータイマーは赤点滅を通り過ぎ、黒点滅でドックンドックンと脈打っております。そのうちカラータイマーにヒビが入り、隙間から大量の脂肪が流れ出てくるはずです。

 そんな弱った身体で、今年もなんとかKindle本を出そうと、作業に入りました。

 昨年出した本が、アマゾンのランキングで未だに10位にいるのが、本日、相当な励みになりました。

 

 

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 秋までにはなんとか。涼しくなれば作業も捗ると信じたい。

 この読書日記もペースを落とさず、並行してやっていきます。

2018年は……

・ワガツマ2018〜昼下がりの冤罪〜(マックピープルで発表された単行本に未収録のエピソード五本と書き下ろし一本の予定)

・オリジナル短編集(四本収録予定「グランドファーザーのモーションピクチャー(完成)」「正義の行き着く先(まだ頭の中)」「鍵(完成、noteで先行発表済み)」「隣の催眠術師(完成)」)

・少年探偵 神子丘清の受難(少年探偵小説、まだ頭の中。今一番書きたい話)

 さぁ、言ってしまったぞ(笑)目指せ有言実行!

 さて、今回は「墓地の殺人」を読み終えた。

 「読者への挑戦」形式を取る。恥ずかしながら私、全く解りませんでした。

 寺の境内で男が死んでいる。しかし身元がわからない。塚原俊夫くんは爪の垢を採取して顕微鏡で調べる。科学探偵の面目躍如だ。

 読者への挑戦ではあるが、色々情報が後出しジャンケンっぽくて、特に犯人、流浪していたのに、寺の◯◯へ、そう簡単に収まり、なおかつ人を雇えて短期間で運営できるものか? とも思う。

 大半のチビッコ読者は、置いてけぼりを喰らったのではないだろうか。

「最大の事件」を謳ってはいるが、どうやらこの作がシリーズの最終作のようだ。作中で特にフィナーレや大団円を書いているわけでもない。

 作者には書き継ぐ気があったのかもしれない。

 

 1928年7月「子供の科学

小酒井不木探偵小説選 (論創ミステリ叢書)

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