呉エイジ 秘密の探偵小説読書日記

日記と探偵小説の読書録

諏訪靖彦『短編ノナグラム』を読む

諏訪靖彦さんの最新刊『短編ノナグラム』を読んだ。引き込まれて一気読みであった。 短編ノナグラム: ショートショートストーリーズ2 (破滅派) 作者:諏訪靖彦 発売日: 2020/03/06 メディア: Kindle版 諏訪さんは最近私が知って追いかけている破滅派というグ…

舞城王太郎『熊の場所』を読む

昨夜、仕事帰りにブックオフへ寄り道して、というのも、これを書いている現時点、世間ではコロナウイルスで大騒ぎであり、外出はなるべく避けましょう、といった自粛ムードに包まれ、会社に対しても感染リスクを避けるため、大好きなスポーツジムをお休みし…

倉知淳『皇帝と拳銃と』を読む

創元推理文庫、倉知淳『皇帝と拳銃と』を読んだ。四本入りの短編集である。 皇帝と拳銃と (創元推理文庫) 作者:倉知 淳 発売日: 2019/11/11 メディア: 文庫 この作品は倒叙ものと呼ばれる形式で、刑事コロンボでお馴染みの、先に犯人の犯行シーンを見せ、警…

甲賀三郎『羅馬の酒器』購入

甲賀三郎の単行本『羅馬の酒器』を落札した。水害にでもあったかのようなダメージ本であるが、本来なら五桁の古本である。百円スタートから四桁で競り落とした。 触る度にポロポロと崩れていく。箱は仕方ないが、本はなんとか原形を保ち、丁寧に扱えば分解せ…

山田佳江『感情買取ドットコム』を読む

感情買取ドットコム 作者:山田佳江 出版社/メーカー: オルタニアノベルス 発売日: 2018/05/10 メディア: Kindle版 月の小遣いから嫁さんは容赦なく千円引いていく。それはクレジットカードでAmazonのアンリミの請求があるからだ。実際は千円未満だから年間数…

彦根旅行8

長浜城を出て、駅前から伸びる旧街道の面影を残した商店街を歩く。なかなか風情があって良い。 通りは結構な賑わいであった。木造と昭和初期のモダンな建造物が良好な状態で残っており、インスタ映えを狙ってか、若い女性、色気ムンムンの熟女グループがスマ…

彦根旅行7

さあ、彦根城を満喫したのでショップ巡りの再開だ。開放倉庫に到着。 お宝市場系は思わぬ品物に血がたぎり、予期せぬ買い物をしてしまい勝ちである。 ここでは美しいフォルムの小型ビートルを買ってしまった。 次々とノルマをこなしていく。ハードオフももち…

彦根旅行6

金平が自然に目覚めたことを確認し(笑)荷物を纏める。少し早いが、チェックアウトを済まし、ここを起点にして再び中古ショップ巡りを再開させるのだ。 平日の朝なので観光客は全然いない。城内駐車場には我々だけである。気温も低く、少し肌寒い。 9時2…

彦根旅行5

楽しい彦根旅行の初日は、ショッカーワイングラスでファンタの乾杯をした後、コンビニで買った缶チューハイで改めて乾杯したのであった。下戸なので普段は酒を飲まないのだが、友との旅行では話は別。今回は互いの電子書籍出版のお祝いもある。 我が妻との闘…

彦根旅行4

こんな感じの旅を十年は続けている。十年続けるとどうなるか。大抵のCDは購入済みになっているのである! そして恐ろしいことに、買ったのに聴いていない。集めることが目的となって、ただ珍しいから、というだけで発作的にレジへ持って行く。 その時だけ脳…

彦根旅行3

一軒目のハードオフ、ブックオフの攻略を終え、旅のしおりに従ってiPhoneにグーグルマップの行き先を設定する。次はブックオフではなく個人経営の古書店だ。 車で移動すると雄大な琵琶湖がお出迎え。海のようだけど潮風ではない不思議な感覚。街はこじんまり…

彦根旅行2

今日はノルマを口にする上司もいなければ、即ギレスイッチの異名を持つ嫁さんもいない。 天気は微妙な曇り空だが、なんとか雨にはならずに済んだ。 我々は日々の苦労を互いに労い、謂わば『ネギラー』と化し、生活のストレスを解消すべく、姫路から一路滋賀…

彦根旅行1〜旅のしおり〜

新刊が無事に刊行できたので、ご褒美として遊びに行くことにする。 我が妻との闘争2020〜浮気心の代償 篇〜 (呉工房) 作者:呉エイジ 発売日: 2020/01/22 メディア: Kindle版 連載島 (ヤングキングコミックス) 作者:金平守人 出版社/メーカー: 少年画報社…

我が妻との闘争2020〜浮気心の代償 篇〜

有言実行! 遂に完成しました! 我が妻との闘争2020〜浮気心の代償 篇〜: uwakigokoronodaisho (呉工房) 作者:呉エイジ 発売日: 2020/01/22 メディア: Kindle版 リアルでは年下の上司にメッサ怒られる日々ですが(苦笑)ネットでは結果を出す男、呉エイ…

新年一発目

皆様、だいぶ遅くなりました。あけましておめでとうございます。 2020年、あたくしは現在作業を進めている『我が妻との闘争2020〜浮気心の代償 篇〜』で毎晩せっせと頭の中の文章をアウトプットする日々でございます。 三日坊主はとりあえずクリアし…

相棒の金平の最新作『連載島』

連載島 (ヤングキングコミックス) 作者:金平守人 出版社/メーカー: 少年画報社 発売日: 2019/12/10 メディア: Kindle版 2019年も押し迫って、相棒の金平がシーンに爪痕を残す問題作を発表した。 ・メタ的な作品が好きだ。 ・B級臭はたまらない ・謎で引…

『新・我が妻との闘争』始動! その2

結婚25周年で色々サプライズをですね、したのですが嫁さんは憎まれ口ばかり叩くのですよ。 旅行もですね、奮発して金沢に宿をとりましてね、出来立てホヤホヤのホテルで内装など全てにおいてゴージャスでしたね。エレベーターなんか金ですよ! そしてホテ…

『新・我が妻との闘争』始動! その1

相棒の金平による拙著『我が妻との闘争』のコミカライズ版が発売となりました。パチパチパチ。 新・我が妻との闘争 1巻 (KANEHIRA COMIX) 作者: 金平守人,呉エイジ 発売日: 2019/10/11 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る これはこの本に収録さ…

佐野元春ニューアルバム「或る秋の日」濃厚レビュー

或る秋の日(受注生産限定盤) アーティスト: 佐野元春 出版社/メーカー: DaisyMusic 発売日: 2019/10/09 メディア: CD この商品を含むブログを見る 長く佐野元春のファンを続けている。リアルタイムではヤングブラッズのリリースから。傑作アルバム『ビジター…

2019・9 だめなやつら福山旅行6

汗だくになりながらカメラを手に福山城天守をぐるりと歩く。 「痛っ!」 相棒の奇声。振り返ればきゃつは松の葉に頭をぶっ刺していた。おもろすぎて爆笑。 収集しているお城メダルも買えた。ホテルで販売していた城郭復元写真集も買えた。ホクホク顔で城を後…

2019・9 だめなやつら福山旅行5

前日、下戸であるにも関わらず、ちょっと小洒落た店でキンキンハイボールを調子に乗って二杯も飲んでしまったので、その夜の記憶は曖昧であった。 「なぁ金平、ワシいびきかいてたか?」 「爆音じゃ!」 友の目はマジでイカリング(怒りの最上級)であった。…

2019・9 だめなやつら福山旅行4

家庭も仕事も忘れ、好きな音楽を鳴らし、車中で創作談義、これからやりたいことを具体的に話す至福。 そういった私のささやかな幸せを、繊細さのかけらも無い嫁さんのラインメッセージはぶち壊してくれる。 「アンタ、モテへんアンタがまさかとは思うけどな…

2019・9 だめなやつら福山旅行3

ちんかすのような仕事に日々追われ、消耗しきっていた私に、一年に一度のご褒美、とも言える相棒金平との城&御当地グルメ&中古ショップ巡り。 体力の続く限り赴いた地での散策は続く。快調に飛ばし、次は古本市場へ16時過ぎに着。 ブックオフと古本市場し…

2019・9 だめなやつら福山旅行2

我々の旅は事前に調べておいた中古ショップを、制限時間内に全て回る、というとてもストイックな旅であった。 以前は『酒井法子のファーストを買う』『松本典子のオリジナルアルバムを買う』『セガサターンのプラドルCDをコンプする』という確固たる目的があ…

2019・9 だめなやつら福山旅行1

2019年の9月10・11日、前回の日帰り津山旅行から久しぶりの再会を果たした二人。 そう、平日に有給を取っての福山一泊旅行である。 ホテルはスマホで事前に予約してある。こういう旅は、一年に一回くらい、息抜きと骨休めで行きたいものだが、相棒…

福山城周辺

勝手に福山城旅行を計画している。相棒の金平を城好きにするため、引き回してあげるのだ。 グーグル先生に聞くと、城周辺には結構我々の好きなお店がある。中古ショップは激減している。その姿をとどめておくのも我らの使命だ。 10年後は完全にネット通販…

小倉優香写真集『じゃじゃうま』を読む

ツイッターでしつこいくらいに呟いているので、皆さんはご存知であろう。私が小倉優香ちゃんのファンである、ということを。 もう女神すぎて、ですな、コンビニの雑誌コーナーで顔を見たら、問答無用の発作買いでありますよ。 その小倉優香ちゃんのセカンド…

諏訪靖彦『小四女児連続自殺の解』を読む

令和に入って、これまで昭和の探偵小説一辺倒だった読書傾向が少し変わった。 始まりはkindleのアンリミテッドで佐川恭一さんの『サークルクラッシャー麻紀』を偶然に読んだことから、で サークルクラッシャー麻紀 (破滅派) 作者: 佐川恭一 出版社/メーカー:…

新刊『もしも宝くじが当たったら』完成その2!

発売から数日、キンドルの新刊『もしも宝くじが当たったら』会社では怒られっぱなしのサラリーマンですがね、不景気なので必死に椅子にしがみついてますけどね、ネットの世界ではですね、そこそこ結果を出すのですよ。 もしも宝くじが当たったら (呉工房) 作…

新刊『もしも宝くじが当たったら』完成!

作業が夜までかかり、告知ブログを書く時間がゆっくり取れませんでした。 朝になり、販売がスタートしており、慌てて打ち込んでおります。 表紙は相棒の漫画家、金平守人作、解説は文章仲間の佐藤ああるさんが快く引き受けてくれました。 『もしも宝くじが当…